2026年の春闘結果が出ました。大手企業の平均賃上げ率は5.2%、中小企業でも4.5%程度と、ここ30年で最高水準の賃上げが実現しています。
でも正直なところ、「5%上がったのに、なんか手取りそんなに増えてなくない?」って感じている方、多いんじゃないでしょうか。ぶっちゃけ、額面が5%上がっても手取りは3〜3.5%しか増えないんです。その仕組みと、増えた分をどう活かすかを解説します。
2026年春闘の結果まとめ
| 区分 | 賃上げ率 | 賃上げ額(月額) |
|---|---|---|
| 大手企業(連合集計) | 5.2% | 約16,000〜18,000円 |
| 中小企業 | 4.5% | 約10,000〜13,000円 |
| パート・非正規 | 6.0%超 | 時給50〜70円アップ |
注目はパート・非正規の賃上げ率が正社員を上回っていること。最低賃金の引き上げも追い風になっています。パート主婦にとっては嬉しいニュースですよね。
年収別の手取り増加シミュレーション
「5%上がったら、手取りはどのくらい増えるの?」これが一番知りたいですよね。
| 現在の年収(額面) | 5%賃上げ後の年収 | 手取り増加額(年間) | 手取り増加額(月額) |
|---|---|---|---|
| 300万円 | 315万円 | 約+10.5万円 | 約+8,700円 |
| 400万円 | 420万円 | 約+13.5万円 | 約+11,200円 |
| 500万円 | 525万円 | 約+16.0万円 | 約+13,300円 |
| 600万円 | 630万円 | 約+18.5万円 | 約+15,400円 |
| 700万円 | 735万円 | 約+20.5万円 | 約+17,000円 |
※社会保険料・所得税・住民税を考慮した概算。扶養状況等で変動します。
手取りが思ったほど増えない理由
年収500万で5%(25万円)上がっても、手取りは約16万円しか増えません。差額の9万円はどこに消えたのか?
| 項目 | 増額分から引かれる割合 | 年収500万→525万の場合 |
|---|---|---|
| 厚生年金保険料 | 約9.15% | 約-22,900円 |
| 健康保険料 | 約5% | 約-12,500円 |
| 雇用保険料 | 約0.6% | 約-1,500円 |
| 所得税 | 約10〜20% | 約-30,000円 |
| 住民税(翌年から) | 約10% | 約-25,000円 |
| 合計 | 約35〜40% | 約-91,900円 |
ぶっちゃけ、額面の増加分の35〜40%は社会保険料と税金で持っていかれるんです。「5%上がったはずなのに…」って感じるのは、このせいです。
増えた手取りの賢い使い方
せっかく増えた手取り、なんとなく使ってしまうのはもったいないです。おすすめの使い方を紹介します。
1. 先取り貯金に回す
増えた分の50%は先取り貯金に回すのがおすすめ。月額8,000円の手取り増なら4,000円を自動積立に。「なかった」ことにすれば、生活水準を上げずに貯金が増えます。
2. iDeCoの掛金を増額
iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛金を増やせば、所得税・住民税の節税にもなります。手取りが増えた分をiDeCoに回せば、節税しながら老後資金も貯まる一石二鳥。iDeCo節税シミュレーターで効果を確認してみてください。
3. つみたてNISAの増額
2024年から新NISAの年間投資枠が拡大されています。月5,000〜10,000円の増額で、20年後に100〜200万円以上の差が出る可能性もあります。
4. 値上げ分の吸収に充てる
現実的な話として、2026年は食品・電気代等の値上げが4人家族で月5,000〜7,000円程度。賃上げの手取り増加で値上げ分をカバーできるかどうかは年収次第です。年収400万以上ならなんとかカバーできるラインでしょう。
パート主婦の賃上げ:時給アップの影響
パート・非正規の賃上げ率6%超は嬉しい話ですが、「壁」に注意です。時給が上がった結果、年収が130万円を超えてしまうと社会保険料の負担が発生します。
詳しくは130万の壁 見直し最新情報もチェックしておいてくださいね。
まとめ:賃上げを「手取り」で考えて行動しよう
2026年の賃上げ率5%超は素晴らしいニュースですが、手取りベースでは3〜3.5%程度。値上げ分を差し引くと実質的な生活改善は限定的かもしれません。だからこそ、増えた分を「先取り」で貯金や投資に回すのが重要。今がまさに家計を見直すチャンスです。