「お子さん、37.5度あるのでお迎えお願いします」
保育園からのこの電話、共働き家庭にとっては恐怖ですよね。「どっちが迎えに行く?」「明日の会議どうしよう」「有給もう残りわずかなんだけど…」。子どもの急な病気は、ワーママ・ワーパパの最大のストレスと言っても過言ではありません。
でも、事前に制度や選択肢を知っておけば、パニックにならずに対処できます。病児保育サービスの種類と費用、会社の看護休暇制度、有給の使い方…ここで全部まとめて解説しますね。
病児保育サービス比較テーブル
| タイプ | 費用(1日あたり) | 利用条件 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| 施設型病児保育 | 2,000〜3,000円 | 事前登録+医師の連絡票 | 安い/看護師常駐 | 定員が少ない/予約取れない |
| 訪問型病児保育(シッター) | 10,000〜20,000円 | 事前登録+当日予約可 | 自宅で安心/当日対応あり | 高額/地域限定 |
| ファミリーサポート | 700〜1,000円/時間 | 事前登録+提供会員の同意 | 安い | 病児対応不可の場合が多い |
| 祖父母・親族 | 0円〜 | — | 柔軟/信頼できる | 毎回頼めるとは限らない |
施設型病児保育 — 1日2,000〜3,000円で看護師が見てくれる
施設型病児保育とは
病院や保育園に併設されている病児保育室で、看護師や保育士が病気の子どもを預かってくれるサービスです。自治体が補助を出しているので1日2,000〜3,000円と比較的安く利用できます。
利用の流れ
- 事前登録:お住まいの自治体の病児保育に登録(無料)
- 受診:かかりつけ医で「病児保育利用連絡票」を書いてもらう
- 予約:電話またはネットで予約(当日朝の場合も)
- 利用:8:00〜18:00が一般的
最大の問題は「予約が取れない」こと
正直に言うと、施設型病児保育は定員が少なくて予約が取れないのが最大の課題です。特に冬場のインフルエンザシーズンは絶望的。朝7時に電話しても「満員です」と言われることがザラです。
対策としては、複数の施設に登録しておくこと。自治体内に2〜3箇所あれば全部登録して、順番に電話するのが鉄板です。
訪問型病児保育(シッター)— 高いけど確実
フローレンスやキッズラインなどの訪問型病児保育は、シッターが自宅に来て病気の子どもを見てくれます。
| サービス | 月会費 | 利用料(1日8時間) | 対応エリア |
|---|---|---|---|
| フローレンス | 7,000〜14,000円 | 月会費に含む(回数制限あり) | 東京23区中心 |
| キッズライン | 無料 | 12,000〜20,000円 | 全国主要都市 |
| ル・アンジェ | なし | 15,000〜25,000円 | 東京・神奈川 |
費用は高いですが、「明日どうしても外せない会議がある」というとき、お金で解決できる安心感は大きいです。フローレンスのように月会費制で利用回数が含まれるタイプなら、月あたりのコストは意外と抑えられます。
看護休暇制度 — 年5日、有給とは別にもらえる
看護休暇の日数テーブル
| 子どもの人数 | 看護休暇の日数/年 | 取得単位 | 対象の子の年齢 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 5日 | 1日単位 or 時間単位 | 小学校就学前まで |
| 2人以上 | 10日 | 1日単位 or 時間単位 | 小学校就学前まで |
育児・介護休業法で定められた制度なので、正社員だけでなくパートやアルバイトも取得可能です(入社6ヶ月未満は会社の規定による)。
看護休暇と有給休暇の使い分け
看護休暇は無給の会社が多い(有給にしている会社もある)。だから「有給が残ってるなら有給で休んだ方がお得」というのが現実です。
| 比較項目 | 有給休暇 | 看護休暇 |
|---|---|---|
| 給料 | 支給される | 無給の会社が多い |
| 日数 | 年10〜20日 | 年5日(子2人で10日) |
| 取得理由 | 理由不要 | 子の病気・予防接種等 |
| 時間単位取得 | 会社による | 法律で義務化 |
おすすめの使い方は、有給を先に使って、有給がなくなったら看護休暇。看護休暇は「最後の砦」として取っておくイメージです。ただし、看護休暇は時間単位で取れるのが法律で保障されているので、「午前中だけ病院に連れて行って、午後から出社」みたいな使い方には便利です。
子どもが病気のときの対応フロー
- ステップ1:夫婦でどちらが休むか決める(事前にルールを作っておく)
- ステップ2:有給が使えるなら有給で休む
- ステップ3:どうしても休めない場合、病児保育に電話(施設型→訪問型の順)
- ステップ4:祖父母やファミサポに連絡
- ステップ5:それでも無理なら看護休暇を使う
大事なのは、「いざというとき」の選択肢を事前に準備しておくこと。病気は突然やってくるので、元気なうちに病児保育の登録やシッターの面談を済ませておきましょう。
夫婦で分担するためのルール作り
「子どもが病気=ママが休む」になりがちですが、夫婦で交互に休むルールを作るのが大事です。
- 月・水・金はママ、火・木はパパ
- 1日目はママ、2日目以降はパパ
- お迎えはママ、翌日の看病はパパ
会社にも「夫婦で交代で対応します」と伝えておくと、「この人だけに負担が集中してるな」と思われにくくなります。
まとめ — 事前の準備が9割
子どもの病気は避けられません。特に保育園1年目は月1〜2回は発熱すると思っておいた方がいいです。でも、病児保育の登録・シッターの確保・夫婦のルール作りさえしておけば、パニックにはなりません。
医療費の助成制度については乳幼児医療費助成ガイド、家計の緊急予備費の作り方は貯金目標の立て方ガイドも参考にしてください。
免責事項:本記事は2026年3月時点の公開情報をもとに作成した一般的な情報提供記事です。看護休暇の有給・無給は会社の規定により異なります。病児保育の費用・サービス内容は施設や地域によって変わります。最新の正確な情報は、お住まいの自治体または勤務先の人事部門にご確認ください。本記事の内容に基づく行動によって生じた損害について、当サイトは責任を負いかねます。