2年に1回やってくる「更新料」の地味な痛み
賃貸に住んでると、2年ごとに必ずやってくるのが更新料。うちは家賃12万円のマンションなので、更新料は12万円。これが2年に1回って、地味にキツくないですか。
月に換算すると5,000円。つまり実質的に毎月の家賃が5,000円高いのと同じなんですよ。この「隠れコスト」をどうにかできないか、本気で調べてみました。
更新料の相場
まず、更新料の相場は地域によってかなり差があります。
| 地域 | 更新料の相場 | 更新事務手数料 | 合計(家賃12万円の場合) |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 家賃の1ヶ月分 | 0.5ヶ月分 | 18万円 |
| 神奈川県 | 家賃の0.5〜1ヶ月分 | 0〜0.5ヶ月分 | 6〜18万円 |
| 千葉・埼玉 | 家賃の0.5〜1ヶ月分 | 0〜0.5ヶ月分 | 6〜18万円 |
| 大阪・京都 | なし〜家賃の1ヶ月分 | 0〜0.5ヶ月分 | 0〜18万円 |
| 名古屋・福岡 | なし〜家賃の0.5ヶ月分 | 0〜0.25ヶ月分 | 0〜9万円 |
| 北海道・東北 | なしが多い | 0〜0.25ヶ月分 | 0〜3万円 |
関東、特に東京は更新料が家賃の1ヶ月分+事務手数料が一般的。大阪や名古屋は「更新料なし」の物件も多いんですよ。東京に住んでると知らない世界です。
更新料を交渉で下げるテクニック
「更新料って交渉できるの?」って思うかもしれないけど、実はできます。100%成功するわけじゃないけど、試す価値はあります。
交渉のタイミング
- 更新の1〜2ヶ月前がベスト — 更新案内が届いたらすぐに連絡
- 更新日ギリギリだと「もう手続き始まってるので…」と断られがち
- 管理会社を通す場合は、管理会社に連絡。大家さん直の場合は大家さんに
交渉の具体的な伝え方
ケンカ腰はNG。あくまで「お願い」のスタンスが大事です。
- 「長く住みたいと思っているのですが、更新料の負担が厳しくて…少しお値下げいただくことは可能でしょうか」
- 「近隣の同等物件の家賃を調べたところ、○万円台でした。それを踏まえて更新料をご相談できればと…」
- 「更新料を半額にしていただくか、今後の家賃を5,000円下げていただくか、ご検討いただけませんか」
交渉が成功しやすいケース
| 条件 | 成功率の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 3年以上の長期入居 | 高い | 大家さんにとって安定した収入源。退去されたくない |
| 築年数が古い物件 | 高い | 空室リスクが高い。次の入居者を見つけにくい |
| 周辺の空室率が高い | 高い | 退去されると長期間空室になる可能性 |
| 新築・人気エリアの物件 | 低い | 退去されても次の入居者がすぐ見つかる |
| 家賃滞納歴がある | 非常に低い | 信頼関係がないと交渉は難しい |
更新料を払うvs引越し — どっちが得?
「更新料を払うくらいなら引っ越した方が得じゃない?」って思う方もいますよね。計算してみましょう。
| 項目 | 更新する場合 | 引越しする場合 |
|---|---|---|
| 更新料 | 12万円(家賃1ヶ月分) | — |
| 更新事務手数料 | 6万円(0.5ヶ月分) | — |
| 火災保険更新 | 1〜2万円 | — |
| 敷金 | — | 12〜24万円 |
| 礼金 | — | 12万円 |
| 仲介手数料 | — | 12万円 |
| 引越し業者費用 | — | 8〜15万円 |
| 退去時原状回復 | — | 5〜10万円 |
| 合計 | 約19〜20万円 | 約49〜73万円 |
同じ家賃の物件に引っ越す場合、引越しの方が30〜50万円高い。しかも引越しの手間(荷造り、住所変更、子どもの転校手続き…)を考えると、純粋にコストだけで考えれば更新した方が得です。
ただし、家賃が下がる物件に引っ越す場合は話が変わります。月2万円安い物件に移れば、引越し費用は1〜2年で回収できます。
UR賃貸で更新料ゼロの生活
更新料問題を根本的に解決する方法、それがUR賃貸です。
UR賃貸のメリット
- 更新料なし — 何年住んでも更新料ゼロ。これだけで2年ごとに10〜18万円の節約
- 礼金なし — 入居時の初期費用が安い
- 仲介手数料なし — 直接申し込みなので仲介手数料もゼロ
- 保証人不要 — 保証会社の費用も不要
- 連帯保証人不要 — 親に頼む必要なし
UR賃貸のデメリット
- 家賃が周辺相場よりやや高めの物件もある
- 築年数が古い物件が多い(ただしリノベ済みもある)
- 人気物件は抽選や先着順で競争率が高い
- 申込資格として家賃の4倍以上の月収(または一定の貯蓄)が必要
- エリアが限定される(都心の選択肢は少ない)
UR vs 一般賃貸の5年間コスト比較
| 項目 | 一般賃貸(家賃11万円) | UR賃貸(家賃12万円) |
|---|---|---|
| 月額家賃×60ヶ月 | 660万円 | 720万円 |
| 更新料(2回) | 22万円 | 0円 |
| 初期費用 | 約44万円 | 約24万円(敷金のみ) |
| 5年間合計 | 約726万円 | 約744万円 |
この例だと5年間でほぼ同額。でもURの方が家賃1万円高くてもこの差なので、同じ家賃帯ならURの方が確実に安いです。
その他の節約テクニック
- 更新のタイミングで家賃交渉もする — 更新料の交渉と一緒に、家賃の値下げ交渉もまとめてやる
- 火災保険は自分で加入 — 不動産会社指定の保険は割高なことが多い。自分で安い保険に加入すれば年間5,000〜1万円節約
- 更新料なしの物件を最初から選ぶ — 「更新料なし」を条件に物件を検索。特に大阪・名古屋エリアは選択肢が多い
- 定期借家契約を活用 — 更新がないので更新料もなし。ただし期間満了で退去の可能性がある
まとめ
更新料って「そういうものだから」って何も考えずに払いがちなんですけど、2年で12万円、10年で60万円、20年で120万円。かなりの金額です。
- まずは交渉を試す(ダメ元でも聞いてみる価値あり)
- 次の引越しでは更新料なし物件やURを候補に入れる
- 引越しとの損益分岐点を計算して合理的に判断する
浮いたお金を子どもの教育費や家族の思い出作りに使えると思うと、ちょっと調べてみる価値ありますよね。