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教育費

教育ローンの種類と金利比較 — 国の教育ローンvs銀行ローン、どっちが得?

国の教育ローン(日本政策金融公庫)と主要銀行4社の教育ローンを金利・限度額・返済期間で徹底比較。奨学金との違いや借りる前のチェックリストも。

大学の費用、想像以上にヤバいんですよ

子どもの大学進学が近づいてくると急にリアルになるのが学費の問題。国公立でも4年間で約250万円、私立文系で約400万円、私立理系なら約550万円。しかもこれは授業料だけで、一人暮らしの生活費を入れたら+400〜600万円。

正直、学資保険や貯金だけで全額カバーできる家庭のほうが少数派です。だからこそ知っておきたいのが教育ローン。「借金」って聞くと抵抗があるかもしれないけど、使い方次第では家計を守る賢い選択肢になります。

国の教育ローン vs 主要銀行ローン — 比較テーブル

項目国の教育ローン
(日本政策金融公庫)
三井住友銀行三菱UFJ銀行みずほ銀行イオン銀行
金利(固定)2.35%3.475%3.975%3.475%2.80%
金利(変動)—(固定のみ)2.975%3.475%3.175%2.50%
融資限度額350万円(一定条件で450万円)300万円500万円300万円500万円
返済期間最長18年最長10年最長10年最長10年最長15年
在学中の返済猶予あり(元金据置可)ありありありあり
審査のポイント世帯年収の上限あり(子1人で790万円)安定した収入安定した収入安定した収入安定した収入
申込から融資まで約20日約1〜2週間約1〜2週間約1〜2週間約1週間

一目瞭然ですが、金利だけで見れば国の教育ローンが圧倒的に有利です。固定2.35%は銀行の変動金利よりも低い。返済期間も最長18年と長いので、月々の返済額を抑えられます。

国の教育ローンの詳細 — まずはこっちを検討すべき

メリット

  • 金利が低い(固定2.35%、ひとり親世帯は1.95%)
  • 返済期間が長い(最長18年)ので月々の負担が軽い
  • 受験前から申込可能 — 合格前に「枠だけ確保」できる
  • 入学金、授業料だけでなく教科書代や家賃にも使える

デメリット

  • 融資限度額が350万円と少なめ(私立理系4年分には足りないことも)
  • 世帯年収の上限がある — 子ども1人なら790万円、2人なら890万円
  • 審査に約20日かかるので、急ぎの場合は注意

銀行ローンのメリット・デメリット

メリット

  • 融資限度額が大きい(最大500万円の銀行もある)
  • 年収制限がない — 世帯年収が高くても借りられる
  • Web完結で手続きが早い

デメリット

  • 金利が高い — 国のローンの1.5〜2倍
  • 返済期間が最長10年と短め — 月々の負担が重くなりがち
  • 変動金利を選ぶと将来の金利上昇リスクがある

奨学金との違い — 混同しないで!

項目教育ローン奨学金(日本学生支援機構)
借りる人保護者学生本人
返済する人保護者学生本人(卒業後)
入金タイミング一括毎月振込
用途入学金・授業料・生活費など主に生活費・授業料
金利2.35%〜(教育ローン)第二種で0.905%(固定・2025年度)

大きな違いは「誰が借りるか」。教育ローンは親の借金、奨学金は子どもの借金です。「子どもに借金を背負わせたくない」なら教育ローン、「金利を抑えたい」なら奨学金、という使い分けが基本。もちろん併用もOKです。入学時のまとまった費用は教育ローンで、在学中の生活費は奨学金で、というパターンが多いですね。

借りる前のチェックリスト

  1. 学資保険や貯蓄で足りない金額を正確に算出したか? — 「なんとなく300万円借りよう」はNG
  2. 国の教育ローンの年収要件をクリアしているか? — まず国のローンから検討
  3. 返済シミュレーションをしたか? — 月々の返済額が手取りの10%を超えないか確認
  4. 奨学金との併用を検討したか? — 低金利の奨学金と組み合わせると総返済額が減る
  5. 在学中の元金据置を利用するか決めたか? — 据置期間中は利息のみ支払い
  6. 繰上返済の手数料を確認したか? — 余裕ができた時に早期完済できると利息が減る
  7. 子どもと話し合ったか? — お金の話はオープンにしたほうが教育にも良い

返済シミュレーション(300万円借入の場合)

条件月々の返済額総返済額利息合計
国のローン(2.35%/18年)約16,800円約363万円約63万円
国のローン(2.35%/10年)約27,900円約335万円約35万円
銀行ローン(3.5%/10年)約29,700円約356万円約56万円

同じ300万円でも、国のローン18年返済なら月々約16,800円。これなら子育て中の家計でも無理なく返済できる金額ですよね。

まとめ — まずは国のローンから検討して

教育ローン選びの優先順位は①国の教育ローン → ②奨学金との併用 → ③銀行ローンです。金利の差は長期間の返済で大きな違いになります。300万円を10年で返す場合、国のローンと銀行ローンでは利息だけで20万円以上の差

大学進学の1年前から申込みできるので、高校2年生の段階から情報収集を始めるのがおすすめです。

免責事項:本記事は2026年3月時点の公開情報をもとに作成した一般的な情報提供記事です。金利や融資条件は変更される場合があります。実際の借入条件は各金融機関の最新情報をご確認ください。教育ローンの利用判断はご自身の返済能力を十分に考慮した上で行ってください。本記事の内容に基づく行動によって生じた損害について、当サイトは責任を負いかねます。