「子どもに奨学金を借りさせるのは申し訳ない…」「でも教育費がそこまで出せない…」——この葛藤、多くのママが抱えていますよね。正直なところ、奨学金は上手に使えば子どもの可能性を広げてくれる素晴らしい制度なんです。
大事なのは借りる前に返済のイメージをしっかり持つこと。この記事では、奨学金の種類から月々の返済額、返済が苦しいときの救済制度、2026年の最新情報まで全部まとめました。
奨学金の3つのタイプを整理
JASSO(日本学生支援機構)の奨学金は大きく3種類。返済義務の有無が大きな違いです。
| 種類 | 利息 | 月額 | 返済義務 | 対象 |
|---|---|---|---|---|
| 第一種奨学金 | 無利息 | 20,000〜64,000円 | あり | 成績・収入基準あり |
| 第二種奨学金 | 年利上限3.0%(実勢0.5〜1.0%程度) | 20,000〜120,000円 | あり | 基準が緩め |
| 給付型奨学金 | なし | 最大75,800円 | なし(返済不要) | 住民税非課税世帯等 |
2024年度から給付型奨学金の対象が年収600万円程度の多子世帯にまで拡大されました。「うちは対象外かも」と思っていた方も、もう一度確認してみる価値がありますよ。
月々の返済額シミュレーション
「実際に毎月いくら返すの?」が一番気になりますよね。第二種を年利0.7%で借りたと仮定して、借入額別にまとめました。
| 借入総額 | 返済期間 | 月々の返済額 | 利息総額(年利0.7%の場合) |
|---|---|---|---|
| 200万円 | 13年 | 約13,300円 | 約9万円 |
| 300万円 | 15年 | 約17,400円 | 約13万円 |
| 400万円 | 17年 | 約20,500円 | 約18万円 |
| 500万円 | 20年 | 約22,000円 | 約28万円 |
| 600万円 | 20年 | 約26,400円 | 約34万円 |
500万円借りると毎月22,000円を20年間。22歳から返し始めて完済は42歳です。結婚・出産・住宅購入と重なる時期ですよね。月22,000円という金額は、住宅ローンの返済負担率の計算にも含まれるので、将来のライフプランを意識して借入額を決めることが大切なんです。
繰上返済のメリットとやり方
繰上返済とは、毎月の返済とは別にまとまった金額を返すこと。利息を大幅にカットできるのが最大のメリットです。
繰上返済の3つのメリット
- 第二種の場合、早く返すほど利息が減る(元本にかかる利息が減るため)
- 500万円を5年前倒しで完済すると、利息が約10万円浮く計算
- 返済完了が早まり、住宅ローンの審査にもプラスに働く
繰上返済のやり方
- JASSOの「スカラネット・パーソナル」にログイン
- 「繰上返還申込」から希望額を入力
- 翌月の引き落とし日にまとめて引き落とされる
手数料は無料です。一度に全額返さなくても、ボーナスが出たタイミングで10万円、20万円と少しずつ繰上返済していくのが現実的ですよね。家計に繰上返済の余力があるかは家計収支シミュレーターで確認できますよ。
返済が苦しいときの救済制度
「返済が苦しい…」というとき、絶対に滞納だけは避けてください。滞納が続くと延滞金が発生し、信用情報機関に登録されてしまうと将来の住宅ローンやクレジットカードに影響が出ます。ちゃんと救済制度があるので、苦しくなる前に早めに申請しましょう。
| 制度 | 内容 | 主な条件 | 利用期間 |
|---|---|---|---|
| 返還期限猶予 | 返済を一時停止 | 年収300万円以下など | 通算最長10年 |
| 減額返還 | 月々の返済を1/2・1/3に | 年収325万円以下など | 通算最長15年 |
| 所得連動返還方式 | 前年所得に応じた返済額に | 第一種が対象 | 完済まで |
| 返還免除 | 返済義務がなくなる | 死亡・重度障害など | — |
特に減額返還は使いやすい制度で、月2万円の返済が1万円や約6,700円になります。返済期間は延びますが、生活を守ることが最優先ですよね。申請は同じくスカラネット・パーソナルから手続きできます。
2026年の給付型奨学金・支援制度
給付型と授業料減免の対象は近年どんどん広がっています。最新の主な変更点をまとめます。
- 多子世帯の大学授業料無償化 — 2025年度から、扶養する子が3人以上の多子世帯は所得制限なしで大学等の授業料・入学金が支援対象に
- 理工農学部の中間層支援 — 年収約600万円以下の世帯で理工農系学部に進学する場合、授業料減免が拡大
- 大学院の授業料後払い制度 — 修士課程で在学中は授業料を払わず、卒業後に所得に応じて返済
「うちは3人きょうだいだから対象かも!」という方は、高校の奨学金担当の先生や進学先の学生支援課に相談してみてくださいね。制度は毎年見直されるので、最新情報の確認が大切です。
親が知っておくべき申請スケジュール
奨学金の予約採用は時期が決まっています。「進路が決まってから」では間に合わないので注意してください。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 高3の4月 | 学校から案内配布。予約採用の申込書を入手 |
| 高3の5〜6月 | スカラネットで予約採用の申込み |
| 高3の10〜12月 | 採用候補者の決定通知を受け取る |
| 大学入学後の4月 | 進学届を提出して正式採用 |
| 卒業後7か月目 | 返済開始(多くは10月頃) |
予約採用の申し込みは高3の春です。「まだ進路が決まってないから…」と後回しにすると間に合わなくなります。とりあえず申し込んでおいて、不要になれば辞退すればOKなので、まずは申請しておくのが安心ですよ。
まとめ — 借りる前に返済の数字を見ておく
奨学金は「借金」ではあるけれど、子どもの未来への投資でもあります。大事なのは、借りる前に返済のシミュレーションをしっかりすること。学費トータルシミュレーターで4年間の必要額を確認してから借入額を決めましょう。
また、受験費用も含めた全体の費用感は大学受験にかかる費用まとめで把握できますよ。