「冬期講習の案内、金額を見て手が止まりました…」
夏期講習が終わってホッとしたのも束の間、秋になると塾から冬期講習の案内が配られます。封筒を開けて金額を見た瞬間に「またこの季節が来た…」と、思わずため息が出るんですよね。わが家も毎年この時期は、夫と電卓を前に「これ全部取るの?」と真顔で相談しています。
冬期講習は夏期講習より日数が短いぶん総額は抑えめですが、受験学年になると一気に跳ね上がるのが特徴です。しかも正月特訓や直前対策など、別料金の講座が次々と出てきます。正直なところ「全部必要なのか、どれを削っていいのか」が一番の悩みどころですよね。
この記事では2026年の冬期講習費用の相場を学年別に整理し、集団塾と個別指導の違い、追加費用の落とし穴、そして「取捨選択のコツ」までまとめました。
冬期講習の学年別・費用相場
まずは学年別のざっくりした相場から。集団指導塾を想定した目安です。
| 学年 | 費用の目安 | 日数・コマ数の目安 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| 小学1〜3年 | 15,000〜35,000円 | 4〜6日・1日2コマ | 復習中心。参加は任意のことも多い |
| 小学4〜5年 | 30,000〜60,000円 | 5〜8日・1日2〜3コマ | 中学受験組はここから増える |
| 小学6年(中学受験) | 80,000〜200,000円 | 正月特訓を含め10日以上 | 直前期で最も高額になる学年 |
| 中学1〜2年 | 30,000〜60,000円 | 5〜7日・1日2〜3コマ | 英語と数学の2科目に絞る家庭も |
| 中学3年(高校受験) | 80,000〜180,000円 | 8〜12日+正月特訓 | 入試直前。5教科フルが基本 |
| 高校1〜2年 | 40,000〜90,000円 | 講座数で変動 | 1講座あたりの単価制が主流 |
| 高校3年(大学受験) | 100,000〜250,000円 | 取る講座数次第 | 共通テスト直前で講座が増えがち |
非受験学年なら3〜6万円、受験学年になると10万円超えが当たり前というのが実感に近いところです。とくに小6と中3は「冬期講習+正月特訓+直前講習」で20万円近くになる家庭もあるようです。塾費用の年間総額を把握しておきたい方は塾費用シミュレーターで、受験までにかかる総額を見たい方は受験費用シミュレーターで試算してみると、心の準備ができますよ。
夏期講習と比べるとどうなの?
「夏はあんなに払ったのに、冬もまた?」という気持ち、よく分かります。両者を比べるとこんな違いがあります。
| 比較項目 | 夏期講習 | 冬期講習 |
|---|---|---|
| 期間 | 3〜6週間 | 1〜2週間程度 |
| 総額(非受験学年) | 50,000〜120,000円 | 30,000〜60,000円 |
| 総額(受験学年) | 150,000〜400,000円 | 80,000〜250,000円 |
| 内容の狙い | 基礎固め・総復習 | 弱点補強・入試実戦演習 |
| 追加講座 | 合宿・特訓が中心 | 正月特訓・直前対策が中心 |
ざっくり言えば冬期講習は夏期講習の半分〜7割程度。ただし受験学年は「冬期+正月+直前」で分割請求されるため、合計するとかなりの額になります。案内をもらったら、まず冬から入試までに払う総額をメモしておくのがおすすめです。夏の講習費と比べてみたい方は夏期講習の費用ガイドもあわせてどうぞ。
集団塾と個別指導、冬期講習の料金差
同じ「冬期講習」でも、形態によって料金の考え方がまったく違います。
集団指導塾 — パッケージ料金でコスパは良い
あらかじめ組まれたカリキュラムを一括で申し込む形が主流です。1コマ(50〜90分)あたりに直すと1,500〜3,000円程度と割安。ただし「必要ない科目まで含まれている」ことがあり、そこが不満になりがちです。
個別指導塾 — コマ単価が高く、積み上げ式
1コマ(80〜90分)あたり3,000〜6,000円程度が目安。「10コマで約4万円」「20コマで約8万円」といった積み上げ方式です。苦手科目だけをピンポイントで補強できる反面、コマ数を増やすと一気に高くなります。担当の先生に勧められるまま20コマ、30コマと申し込むと予想外の金額になるので、先に予算を伝えてからコマ数を決めるのが鉄則です。
わが家は「集団塾で全体、苦手な1科目だけ個別で数コマ」という組み合わせに落ち着きました。全部を個別にすると、正直なところ家計がもちません。塾以外の選択肢も含めて比べたい方は通信教育比較ツールも見てみてください。
見落としがちな「追加費用」
案内に書かれた受講料だけを見ていると、あとから請求書を見て驚くことになります。冬期講習でよくある追加費用がこちらです。
| 費目 | 金額の目安 | メモ |
|---|---|---|
| 教材費 | 3,000〜15,000円 | 科目数に比例して増える |
| 正月特訓・年末年始特訓 | 20,000〜60,000円 | 受験学年のみ。別料金が基本 |
| 直前対策・入試予想講座 | 15,000〜50,000円 | 1月に追加で案内が来る |
| 模試・テスト代 | 4,000〜8,000円/回 | 冬期中に1〜2回組まれることも |
| 施設維持費・冷暖房費 | 1,000〜3,000円 | 月額とは別に請求される塾も |
| お弁当・軽食代 | 500〜800円/日 | 1日拘束の日は意外と効く |
とくに正月特訓は「別料金」であることがほとんど。冬期講習の申込書に含まれていないのに、12月になって別の案内が来る、というパターンが多いです。申し込む前に「冬期講習以外に、入試までに追加でかかる費用はありますか?」と一度聞いておくと、あとで慌てずに済みますよ。
全部取らなくていい — 取捨選択の3つの基準
塾からは「フルで受けるのが望ましい」と言われることが多いですが、家計にも限度があります。削る/残すを判断する基準を整理しました。
- 「入試で配点が高い科目」を最優先で残す — 志望校の配点比率を確認して、そこに予算を寄せます。全科目を均等にやるより効きます
- 「自宅でできること」は外す — 暗記中心の単元や過去問演習は、家でも進められます。塾でしかできない解説・添削にお金を使うほうが効率的
- 本人が「行きたい」と言うかを確認する — 冬休みは短く、子どもも疲れています。嫌々通ってもコマ代がもったいないので、本人の意思は意外と重要な判断材料です
もうひとつ大事なのが、体調です。冬は感染症が流行る時期で、講習を休んでも振替がない塾も少なくありません。詰め込みすぎて体を壊すと、払ったお金が丸ごと無駄になることもあります。日程に余白を残しておくのは、じつは節約でもあるんですよね。塾代そのものを下げる方法は塾代の節約方法ガイドにまとめています。
申し込み時期と割引 — 早割は意外と大きい
冬期講習の申し込みスケジュールはだいたい次のような流れです。
- 10月下旬〜11月上旬 — 案内配布・早期申込割引の受付開始
- 11月中旬〜12月上旬 — 通常申込。人気講座は締切が早い
- 12月中旬 — 最終締切。空席のある講座のみ
塾によっては早期申込で5〜10%オフ、外部生向けの割引、兄弟同時受講の割引などが用意されています。「兄弟割はありますか?」「早期申込の割引は?」と聞くだけで数千円変わることもあるので、遠慮せず確認してみてください。
また、多くの塾で外部生の冬期講習だけ無料・格安というキャンペーンをやっています。転塾を検討中なら、冬期講習を「お試し」として使うのは合理的な選択です。教育費全体の見通しを立てたい方は学費トータルシミュレーターもどうぞ。
よくある質問(FAQ)
Q. 冬期講習は受けないとまずいですか?
非受験学年なら、必ずしも受けなくて大丈夫という考え方もあります。冬休みは2週間ほどと短く、家庭学習で十分カバーできる範囲だからです。ただし受験学年は「周りが全員受けている」状態なので、本人が不安になるという別の問題もあります。金額だけでなく、本人の気持ちも含めて相談するのがいいと思います。
Q. 途中でコマを減らすことはできますか?
個別指導塾は比較的柔軟に減らせることが多いですが、集団塾のパッケージは基本的に途中変更できません。申し込み後のキャンセル規定は塾によって異なるので、申込前に「キャンセル・返金の扱い」を確認しておきましょう。
Q. 正月特訓は受けるべき?
費用対効果は正直、家庭によって評価が分かれるところです。「気持ちが引き締まる」「同じ志望校の子と競える」というメンタル面の効果を重視する家庭が多いようです。一方で、家でじっくり過去問を回したほうが伸びる子もいます。お子さんのタイプで判断していいと思いますよ。
Q. 費用が厳しいときの選択肢は?
科目を絞る、コマ数を減らす、通信教育やオンライン教材に置き換える、といった方法があります。自治体によっては受験生向けの学習支援や塾代の助成制度を設けているところもあるので、お住まいの自治体の子育て支援ページを一度確認してみてください。
まとめ:「総額」を先に決めてから、中身を選ぶ
冬期講習の費用は、非受験学年で3〜6万円、受験学年では10〜25万円が目安。夏期講習の半分〜7割程度ですが、正月特訓や直前講習が別料金で積み上がる点に注意が必要です。
大事なのは、案内を見てから考えるのではなく「冬に使える上限は◯万円」と先に決めておくこと。上限が決まっていれば、どの講座を残すかの判断がぐっとラクになります。塾費用の全体像は塾費用シミュレーターで、教育費全体は教育費カテゴリもあわせてチェックしてみてくださいね。