田舎で子育て、実際のところどうなの?
コロナ以降、「地方移住」って言葉をよく聞くようになりましたよね。テレワークが普及して、「わざわざ東京に住まなくてもよくない?」って考える子育て世帯が増えてるんです。
うちも一時期本気で検討しました。家賃は半分以下になるし、自然は豊かだし、子どもをのびのび育てられそう…。でも調べれば調べるほど、安くなる部分と逆に高くなる部分があることがわかってきて。
今回は都市部と地方の子育て費用をリアルな数字で比較して、地方移住のメリット・デメリットを包み隠さずまとめます。
都市部 vs 地方 — 月額費用の比較テーブル
| 費目 | 東京23区 | 地方都市(県庁所在地) | 田舎(人口5万人以下) | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 家賃(3LDK) | 約150,000円 | 約65,000円 | 約40,000円 | 最大の差。田舎は東京の1/3以下 |
| 食費(4人家族) | 約90,000円 | 約72,000円 | 約65,000円 | 直売所・家庭菜園でさらに安く |
| 保育園(0-2歳) | 約45,000円 | 約30,000円 | 約20,000円 | 田舎は無料の自治体も |
| 習い事(2つ) | 約25,000円 | 約15,000円 | 約8,000円 | 田舎は選択肢が少ない |
| 車の維持費 | 0円(車なし) | 約30,000円(1台) | 約55,000円(2台必須) | 田舎は2台持ちが標準 |
| 光熱費 | 約20,000円 | 約22,000円 | 約25,000円 | 田舎は家が広い分高め |
| 通信費 | 約12,000円 | 約12,000円 | 約12,000円 | ほぼ変わらない |
月額トータルで計算すると:
- 東京23区:約342,000円
- 地方都市:約246,000円(東京比 −96,000円/月)
- 田舎:約225,000円(東京比 −117,000円/月)
年間だと地方都市で約115万円、田舎だと約140万円の差になります。ただし田舎は車2台が必須で、その維持費が月5.5万円。ここを甘く見てると「思ったより安くならない…」ってなるので要注意です。
生活費の地域差については子育て世帯の生活費のページで47都道府県の比較を載せています。
地方・田舎で子育てするメリット
1. 住居費が圧倒的に安い — 庭付き一戸建ても現実的
東京で月15万円の3LDKマンション暮らしが、田舎なら月4万円で庭付き4LDKの一戸建てが借りれたりします。持ち家なら土地込みで2,000万円台も普通。東京のマンション1戸分の値段で「家と庭と駐車場2台分」が手に入る世界です。
住居費の詳細は家族向け家賃相場で確認できます。
2. 自然の中でのびのび育てられる
公園に行かなくても家の目の前が自然。川遊び、虫取り、山歩き…子どもが「画面の中」じゃなく「本物の世界」で遊べるのは、お金では買えない価値だと思います。
3. 保育園に入りやすい(待機児童ほぼゼロ)
地方の多くの自治体では待機児童がゼロ。東京みたいに「保活」で消耗することがないんです。しかも保育料が安い、もしくは第2子以降無料の自治体も多い。
4. 地域のつながりが子育てを支えてくれる
ご近所さんが野菜をくれたり、子どもを見守ってくれたり。「地域で子育て」が自然とできる環境は、核家族にとってすごく心強いです。
地方・田舎のデメリット — ここは正直に
1. 車2台の維持費が大きい
田舎は公共交通機関がないので大人1人1台の車が必須。軽自動車でも車検・保険・ガソリン・税金で月2.5〜3万円。2台で月5〜6万円。東京の電車通勤と比べると、ここだけで年間60〜70万円かかります。
2. 習い事・塾の選択肢が少ない
ピアノ教室と書道くらいしかない…というエリアも珍しくないです。オンライン習い事で補う家庭も増えてますが、スポーツ系は通える範囲に限られるのが現実。教育費は習い事の月謝ページで比較できます。
3. 収入が下がる可能性
完全リモートなら問題ないですけど、現地で転職すると年収が100〜200万円下がるケースも。生活費が安くなっても、収入がそれ以上に下がったら本末転倒ですよね。
4. 医療機関が遠い
小児科が車で30分…というのはザラ。子どもの急な発熱で夜中に救急へ…となったとき、大きい病院まで1時間かかるエリアもあります。子どもの医療費については子どもの医療費ページも参考にしてください。
移住支援制度が手厚い自治体5選
「地方移住を考えてるけど、どこがいいの?」という方のために、子育て世帯向けの移住支援が特に手厚い自治体を5つ紹介します。
| 自治体 | 移住支援金 | 子育て支援 | 住宅支援 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|---|
| 長野県佐久市 | 最大100万円(子1人あたり+30万円) | 18歳まで医療費無料 | 空き家バンク・リフォーム補助 | 新幹線で東京70分、移住者コミュニティ充実 |
| 岡山県真庭市 | 最大100万円 | 保育料第2子以降無料、18歳まで医療費無料 | 新築購入補助50万円 | 自然が豊か、移住者満足度が高い |
| 北海道上士幌町 | 最大100万円 | 高校まで給食費無料、保育料完全無料 | 定住促進住宅あり | こども園が全国的に有名、教育移住先として人気 |
| 島根県雲南市 | 最大100万円(子1人あたり+30万円) | 18歳まで医療費無料 | 空き家改修補助最大200万円 | 「子どもチャレンジ」教育が独自で面白い |
| 福岡県糸島市 | 最大100万円 | 中学まで医療費無料 | — | 博多まで30分、海と山に囲まれた人気エリア |
特に北海道上士幌町は「保育料・給食費がすべて無料」という破格の条件。子ども2人で保育園に通わせてたら、これだけで年間60〜80万円の差が出ます。
まとめ — 地方移住は「車の維持費」込みで計算すべし
地方の子育ては年間115〜140万円安くなる可能性がありますが、車2台の維持費で年間60〜70万円は消えます。実質的な節約額は年間50〜70万円というのがリアルなライン。
それでも「のびのび子育て」「庭付き一戸建て」「待機児童ゼロ」は大きなメリット。お金だけじゃなく「どんな子育てがしたいか」で判断するのがいいと思います。光熱費の地域差は子育て世帯の光熱費ページでも確認できますよ。